水がすき

政宗は美味しい水が好きだったらしい。
朝鮮出兵の時、日本の拠点であった
佐賀県の名護屋へ滞陣した際、
「名護屋には美味しい水がない」と
グチをこぼしていたらしいのだ。

…やっぱり思う。

政宗って扱いづらい（汗

今ですら、水の良し悪しを語るのはごく一部の
味覚が発達した人間なのに、川の水ならどこでも
躊躇なく飲めたその昔に水の良し悪しを語る男。
当時はさぞ、奇異の目で見られたんじゃないだろうか。
だって水だよ？水！
今なら美味しい水が売れるけど、昔は日照りでも続かない
限り売れたもんじゃない。しかも美味しい水。
だって考えてみると、今困らない程度にあって
未来には売れそうなモノ…

…空気？

おいしい空気にこだわるカンジ？
「名護屋の空気はマズいから京の
ウマい空気を摂取しに行くぞ」
と、家臣を引き連れて空気探し…？

最悪だ。

そんな殿様最悪。
むしろ理由聞かないで連れてかれた方が
まだ不満は少ないだろう。
いくら上司として有能で、いつか天下を取れるかも
しれない夢を見させてくれたとしても、水や空気に
こだわる男はちょっと…私にはつきあいきれない。