斬ると刺す

暗殺といえば忍の専売特許である。
その殺し方のうち、刃物を使う場合は
「斬る」のではなく「刺す」のが正確かつ
確実な正しい方法（というのもおかしいが）らしい。
だから忍は、反ってなくて長くない直刀を持ってて
急所を刺す場合が多いんだって。
ちなみに戦場では、刀より槍が普及していたようだ。
エモノが長い方が攻撃力・殺傷力が上がるのは
当たり前だろう。皆、甲冑着てるしね。首とか脇とか、
隙間から刺してたようだ。あとは振り回して殴るとか。

江戸時代になってから、かの有名な松の廊下の
刃傷事件で浅野内匠頭が吉良上野介を斬った事件。
これは内匠が「斬り」つけたから吉良は怪我をしただけで
済んだようだ。この事件は、殿中で刃傷事件があったから
という問題よりも、殺そうとしたのに殺せなかったことが
問題になったらしく、本当は「喧嘩両成敗」となるところを、
内匠さんだけ切腹させられてしまったらしい。
要するに「士道不覚悟」武士としてダメ出しされたってことだ。
だからここで「刺し」とけば、あるいは歴史も変わったのかも。

（物騒な話題ですみません…）

側室のタイプ

以前に大河ドラマの前座で、信長・秀吉・家康の
側室のタイプをさらっと説明していた。

信長は癒し系、秀吉はブランド志向、家康は健康系と
いった具合だ。昨日の話の続きになるが、秀吉は
自分が農民だったコンプレックスから、側室は
貴種を好んだらしい。公家とか名家の姫ということだ。
しかし家康はもう天下が欲しくてたまらないので、
一人でも子供を多く作るために、出産経験のある
多産系の女性を御所望。このへんを○ＨＫらしく
「健康系」と表現したようだが、目的は一目瞭然である。
だって結果、家康は男だけで11人後継を作ることが
出来たのだ。
秀吉ももっと早く気付いて、美女や貴種ばっか選んで
ないで子供出来そうなタイプを選べば良かったのに、と
後のまつりながらしみじみ思う。

石女

うまずめ、と読む。
今でこそ結婚しても子供が出来ない夫婦は珍しくないが、
昔は子供を作るのが結婚の第一の目的だった。
だから男は正室の他に側室をもてたし、子供のいない正室は
リアルに立場が弱かったらしい。
最悪実家に戻されることもあったようだ。
さて子供が出来なかったので有名なのが秀吉である。
秀吉は生涯３人子供を作っているようなので、
問題は正室・ねねの方にあったようだ。
ねねは秀吉に捨てられることを恐れ、また子供が出来ない自分を恥じて
側室のことに口を挟めなかったらしい。
代わりに好きでもない秀吉の母親の世話をしたり、
秀吉子飼いの武将達、清正や正則の世話をしたりとサポート面で活躍。
利家とまつの娘を養女にもらい、自分の息のかかった
側室を用意するなど、あらゆる努力をしたようだ。
秀吉の正室であるその苦悩たるや
現代人の我らには想像を絶するものがあると思う。
そう考えると、自分のじゃなく茶々の子供が豊臣を継ぐのが
納得出来ないのは理解出来ると思う。
ぶっちゃけ、秀吉の子供であろうとそうでなかろうと、
秀吉が死んだ時点で豊臣の幕を下ろそうとしていた気がする

ちょうちん

さっきテレビを見ていたら、岐阜県が「ちょうちんの生産量日本一」と
言っていた。それを岐阜県出身のコメンテーターがアピールするのに
「みなさんの家にもちょうちんあるでしょ!?」と
言われて素直にうなずいてしまった。
言われた途端に、小田原提灯と土間のある六帖一間の
貧乏小屋をイメージしたからだ。
その後、当然のごとく他の出演者から「ないよ」と
ツッコまれていたのだが、違和感もなくちょうちんが
家にあることを受け入れてしまった自分は、
だいぶ脳内世界が古いと思った。

美男美女の条件

平安時代からだけど戦国時代においても
美男美女の条件はさして変わっていない。
男なら長身・一重切れ長の目・黒髪。
女もだいたい同じ。一重切れ長の目・黒髪・色白。
女はだから髪を伸ばして色気アピールだ。

で、信長の妹・お市は当代一の絶世の美女と言われた。
では男の方で当代一の美男子は誰かというと、
実はダンナの浅井長政だったらしい。
もっと時代が下ると女装してもバレなかったという
逸話がある木村重成とか居るんだけど、彼はどちらかと
いうと美青年ではなく美少年の分類だから…（笑

ってことで、長政とお市は押しも押されもせぬ
美男美女のカップルなんだけど…どうも時代が戦国だからか、
悲劇好きの日本人にしても美男美女として持ち上げられる
ことがない。…やはり戦国だからか。