真田任侠記

最近、あまり小説を読んでなかったので
久々の感想。

津本陽作、幸村と佐助と才蔵が主人公の話。
内容的にはどってことないんだけど、
登場人物達がなまり丸出しなのが気になった。

犬伏の別れに際しても

弟：父上に従うでごわす
父：これで真田の家門が滅びることはねえら。
どちらかが残らあ

と来ると、せっかくの盛り上がりシーンも
「ごわす」や「ねえら」が気になって
盛り上がれなくなってしまう。
さいわい兄は、丁寧語が多かったのでなまりが
少なかったんだけど、それでも弟が挿絵２回
出てきたのに対して一度も出てこなかったのが
切ない限りだった。小松は出てたのに…。
しかも幸村は「流浪の旅人」とかキャッチフレーズが…
好きで旅してるんじゃない、というか
旅してる訳じゃないよ彼は!!!

あと弟に対しては、佐助が「上田城の城主となるべき
人だった」とか言ってったけど、違うからね!?!
城主となるべきだったのは兄であって弟じゃないから!!（涙）
兄が譲ってくれなきゃ弟は入れないんだからー！

あ、でも佐助は普通にカッコ良かった。
なまり丸出しだったけど、一番活躍してたんじゃないかな。
最後には家康の首とってたし。

これくらいしないと真田の面目躍如しないよね。

…でもホントよくよく考えたら、真田の配下が家康の首
取ってたら兄はどう考えてもお家存続出来なかっただろうな…