真田密伝

久々に時代小説カテゴリだ～。

つか、これは本当にイチオシの小説なのに今まで
紹介してなかったことがものすごいショック。
だってとっても面白いのだ。
とにかく笑える。
主役を昌幸、信幸、幸村と個々をしっかり好意的に
書いてあるのも良いし、それにも増して楽しい筆致が
個人的にポイント高し。
幸村がだんだんひょうひょうとした食わせ者キャラに
なってくんだけど、第一次上田合戦の頃はまだ
イッパイイッパイだったあたりも可愛い。
そして兄…兄カッコ良すぎ!!!
悪巧みしてる父と弟を軽くいなせるデキスギ君みたいな
とこがさすが兄！
真田は超能力一家と誤解されがちだけど、困ったちゃんを
大量に抱えてられるくらい度量が深かっただけなんだよ、
という真田家に対する新解釈にも笑えた。
兄は素でスゴかったけどね!!! （笑）
とりあえず下ネタが多いのだが、濡れ場と違って笑える
ネタが多いので読む方もほっとするというか。
一度図書館で借りて読んだら面白かったので本屋で
注文して買って友達に貸したら、その子も
「兄がカッコ良くて…」
と買ってしまったらしい。

作者、鈴木輝一郎は個人的に要チェックだ。
渾身にオススメの一冊である。