脳内戦国武将時代 戦国関連本 忍者ブログ
幸村の兄・真田信幸が戦国バサラシリーズに登場してくれないもんかな、という願望の呟き。あとは戦国時代考。小説更新報告も。
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正確には時代小説ではない。
中津文彦著・独眼竜の名前を使った普通の推理小説である。
こういう話が一つくらいはあるだろうなぁと期待しつつ
読んでみたら、けっこう真面目に政治を語り歴史を語り
推理を展開していたので逆に引いてしまった。…もっと
ありがちなアホらしい展開を期待してたのに、なまじ真面目に
取り組んだものだからどう対処していいか判らないカンジ。
期待してたのはもっと

巨大企業の社長の座を兄弟が争った末、母親に嫌われて
毒殺されそうになった兄が、弟に向かって
「俺が社長になるためにはお前が邪魔だったんだ!」
…と、弟を逆に殺す(※政宗エピソード1)とか、

孤島で起こる連続殺人の犯人が、最後に残った一番恨みある奴に
「父親を自ら殺さなければならなかった苦悩がお前に解るか!?」
…と、詰め寄って結局皆殺しにする(※政宗エピソード2)とか

はっきり言ってもっとチープな展開を期待していた分、
がっかりだった。歴史上の人物を引き合いに出すなら、
御当地殺人事件や時刻表のトリック並にアホらしいくらいが
ちょうど良いのだ。

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大河ドラマの元にもなった山岡八荘伊達政宗物の最高峰。
何がすごいと言って、やることなすこと全て凡人には
理解出来ない深謀遠慮が含まれていることにしちゃう点
天下人である秀吉・家康と渡り合う様は、政治家として
ひたすら優秀。だからモエを求めて腐女子が読んでも
サッパリなのだが、分からないなりにも読むとなんだか
歴史を歩みつつ賢くなった気がするから不思議。

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言わずと知れた池波正太郎の代表作。
真田家2代昌幸・3代信幸・その弟幸村を
主人公にした文庫本12巻の大作。
これを読んで真田家にハマったと言っても過言では
ありません。本気で泣ける。本気でカッコいい。
読み終わった後急に年取って「…人間死に様って
大事よね」みたいな感慨をしみじみ味わうこと間違いなし。

日本一の真田モノであることも間違いないが、
特筆すべきは溢れる兄弟愛の一言に尽きる。
しかもそんじゃそこらのBLとは違い、互いの信念を
貫いた結果対立しても、互いが一番互いを理解しているが
ゆえに、表立っては心配出来ないけど心と心で通じ合って
いるという心底深い兄弟愛さ加減。作者をして作中で
「心と心が通じおうている」と言わしめる強力具合はダテじゃない。
特に弟・幸村の兄慕いっぷりは尋常じゃなく「兄上のためなら
いつにても死ぬ覚悟」とか「天下を治める最適任者は兄上」とか
「父上は早く隠居して兄上に家督を譲るべき」とか、その兄大好きさ
加減はツッコミ所満載。兄も兄で、面倒見いいし
優しいし人望厚いし大将でも真っ先に死ぬ覚悟で
戦ってるし出来すぎたイイ男のまさに見本。
読んでホレること間違いなしの池波ワールド全開。

ちなみに私は兄弟の最後の別れシーンは、電車の中で
読んでいて号泣しました。…嗚咽をこらえるのが大変だった(汗

そして、これを読めば絶対幸村には兄の存在が必要なのだと
痛感するはず。世の信幸普及率があまりにも低い理不尽を
打破すべく、ささやかながらここでアピールしていきたい(切実

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プロフィール
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沙原
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OL
趣味:
時代小説・旅行
自己紹介:
戦国時代をこよなく愛する仮面OLの日々。最近ハヤリの隠れ腐女子…と名乗っていたらもっと最近はレキジョという呼称がついた。でも無骨好きなので世間一般のレキジョとは違うと思う。
特に真田・伊達・大谷・黒田家あたりに大フィーバー。
趣味の旅行は最近、城と遺跡巡りまっしぐらになりつつある。
戦国バサラシリーズに真田信幸が出て来てくれる夢ばかり見ている。
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