幸村の兄・真田信幸が戦国バサラシリーズに登場してくれないもんかな、という願望の呟き。あとは戦国時代考。小説更新報告も。
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井上版「風林火山」を読みながら、平行して大河の原作になった
「風林火山」も読んでいるのだが、更に平行して今やってる大河の
原作「天地人」も読んだ。
だいたい大河の原作になる小説というのは「真田太平記」はもちろん
「毛利元就」といい号泣必至の素晴らしい内容が多いのだが、
「天地人」はイマイチだった(「利家とまつ」もイマイチだった)
だいたいこの作者・火坂雅史の政宗を書いた小説もイマイチだった。
でも新潟出身で兼続が大好きだから政宗のことは批判的に書いたのかと
好意的に解釈してみれば、兼続ですらイマイチってどういうことじゃ。
なんというか…この話は突き詰めれば
ストーリーが煮詰まったら全て「義」と言って片付けている
気がしてならなかった。
御館の乱で義兄弟の景虎を討ったのも仕方ない「義」
関が原で家康を追走しないで結果的に三成を死なせたのも「義」
大坂の陣で豊臣家を敵にしたのも「義」
…主義が一貫してないように思えるんですが!?!
ちょっと…ちょっとイマイチだったなぁこの話。
そして、テレビの方は原作をより美しくアレンジしてるのがよく判った。
「風林火山」も読んでいるのだが、更に平行して今やってる大河の
原作「天地人」も読んだ。
だいたい大河の原作になる小説というのは「真田太平記」はもちろん
「毛利元就」といい号泣必至の素晴らしい内容が多いのだが、
「天地人」はイマイチだった(「利家とまつ」もイマイチだった)
だいたいこの作者・火坂雅史の政宗を書いた小説もイマイチだった。
でも新潟出身で兼続が大好きだから政宗のことは批判的に書いたのかと
好意的に解釈してみれば、兼続ですらイマイチってどういうことじゃ。
なんというか…この話は突き詰めれば
ストーリーが煮詰まったら全て「義」と言って片付けている
気がしてならなかった。
御館の乱で義兄弟の景虎を討ったのも仕方ない「義」
関が原で家康を追走しないで結果的に三成を死なせたのも「義」
大坂の陣で豊臣家を敵にしたのも「義」
…主義が一貫してないように思えるんですが!?!
ちょっと…ちょっとイマイチだったなぁこの話。
そして、テレビの方は原作をより美しくアレンジしてるのがよく判った。
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以前読んだ「上杉謙信は女だった」を書いた
八切止夫の本、ということで楽しみに読んだら
本当に意外でスゴかった。
謙信女説の時から終始「こんな常識も知らんのか
オロカモノめ」といった文調は変らずで、本当に
知らないからこそ「すみません不勉強で…」と
恐縮しつつ読んでしまった。
私のようなにわかオタクは史書を原文で読むような
マネが出来ないので、どの史書を読むのが当たり前で
どれが偽書で…といった基本が判っていない。
だから八切先生がお怒りになるような「戦国の常識」を
「当たり前」と拝聴するしかないのだ。
で、この本での一番の衝撃はコレ。
奥州を統一したところまでの強い政宗は愛姫の変わり身で、
小田原に参陣したところからのダメダメな政宗が本物の政宗
という、政宗ファンにはあまりにもショッキングな御高説。
愛姫の出身、田村では女でも馬を乗りこなすのに慣れていて、
愛姫は旦那のピンチに侍女を引き連れて颯爽と登場、たびたび
伊達軍の危機を救っていたというのだ。だから輝宗パパも
あっさり見殺しに出来たのだろうという…(ちょっと悲しい)
逆に小田原参陣からこっちは明らかにダメ男で、初対面の秀吉も
本気で怯える政宗を見て、あまりのダメさ加減に許す気になった、
とかなんとか。
やはり私には反論する材料がないので、八切先生のお説を
聞くことしか出来ないのだが、それにしてもこれが事実だったら
泣ける(;--;
八切止夫の本、ということで楽しみに読んだら
本当に意外でスゴかった。
謙信女説の時から終始「こんな常識も知らんのか
オロカモノめ」といった文調は変らずで、本当に
知らないからこそ「すみません不勉強で…」と
恐縮しつつ読んでしまった。
私のようなにわかオタクは史書を原文で読むような
マネが出来ないので、どの史書を読むのが当たり前で
どれが偽書で…といった基本が判っていない。
だから八切先生がお怒りになるような「戦国の常識」を
「当たり前」と拝聴するしかないのだ。
で、この本での一番の衝撃はコレ。
奥州を統一したところまでの強い政宗は愛姫の変わり身で、
小田原に参陣したところからのダメダメな政宗が本物の政宗
という、政宗ファンにはあまりにもショッキングな御高説。
愛姫の出身、田村では女でも馬を乗りこなすのに慣れていて、
愛姫は旦那のピンチに侍女を引き連れて颯爽と登場、たびたび
伊達軍の危機を救っていたというのだ。だから輝宗パパも
あっさり見殺しに出来たのだろうという…(ちょっと悲しい)
逆に小田原参陣からこっちは明らかにダメ男で、初対面の秀吉も
本気で怯える政宗を見て、あまりのダメさ加減に許す気になった、
とかなんとか。
やはり私には反論する材料がないので、八切先生のお説を
聞くことしか出来ないのだが、それにしてもこれが事実だったら
泣ける(;--;
真田・伊達関連の本以外も少しは読もう、と今度は
信長関連に手を伸ばしてみた。
タイトルだけで読もうと決め、中身は知らなかったのだが
主人公はかの「信長公記」の作者・太田牛一だった。
面白い切り口だな!
昔の著筆事情とかわかって面白かった。
今と違って大変だったんだな…写本しなきゃ本は
読めないけど、火のある場所じゃ延焼すると
一大事だから昼間しか写本出来ないなど、
制約が多くて大変そうだ。
しかも珍しい本は、全3巻本でもどこに1巻2巻が
あるのか判らないから訪ね歩いたりしなきゃ読めない等
苦労が多かったもよう。…同人みたいなもの?
噂や昔の他人の日記、事情聴取を参考に書くにしても
嘘や捏造が多くて信頼出来るかどうかでまた悩んだり、
暦の書き方が人によって違ったりとか、カルチャーショックだ。
ストーリーは、信長びいきな牛一が信長の半生を記録したいと
思い書く話と、ところで死体はどこにあるんだろうと探す探偵
モードが平行している。最初からの伏線が最後までなかなか
明らかにされないあたりも面白かった。
あっと言わせつつもしみじみ納得させる終わり方も良し。
こないだの「信長両性具有説」とはまた別の楽しい解釈だった。
あと、すごく少量なんだけど女の色っぽさの描写が異常に
上手かった。女の色艶を書ける男性は珍しいよね。
たぶん全体的に上手な人なんだろう。作者・加藤廣。
(またしても真田・伊達関係じゃないから知らないんだけども)
信長ってそんなに悪い人じゃないよ、天下人は皆もっと悪かったもん、
みたいなけなげなスタンスに好感持てた(笑
信長関連に手を伸ばしてみた。
タイトルだけで読もうと決め、中身は知らなかったのだが
主人公はかの「信長公記」の作者・太田牛一だった。
面白い切り口だな!
昔の著筆事情とかわかって面白かった。
今と違って大変だったんだな…写本しなきゃ本は
読めないけど、火のある場所じゃ延焼すると
一大事だから昼間しか写本出来ないなど、
制約が多くて大変そうだ。
しかも珍しい本は、全3巻本でもどこに1巻2巻が
あるのか判らないから訪ね歩いたりしなきゃ読めない等
苦労が多かったもよう。…同人みたいなもの?
噂や昔の他人の日記、事情聴取を参考に書くにしても
嘘や捏造が多くて信頼出来るかどうかでまた悩んだり、
暦の書き方が人によって違ったりとか、カルチャーショックだ。
ストーリーは、信長びいきな牛一が信長の半生を記録したいと
思い書く話と、ところで死体はどこにあるんだろうと探す探偵
モードが平行している。最初からの伏線が最後までなかなか
明らかにされないあたりも面白かった。
あっと言わせつつもしみじみ納得させる終わり方も良し。
こないだの「信長両性具有説」とはまた別の楽しい解釈だった。
あと、すごく少量なんだけど女の色っぽさの描写が異常に
上手かった。女の色艶を書ける男性は珍しいよね。
たぶん全体的に上手な人なんだろう。作者・加藤廣。
(またしても真田・伊達関係じゃないから知らないんだけども)
信長ってそんなに悪い人じゃないよ、天下人は皆もっと悪かったもん、
みたいなけなげなスタンスに好感持てた(笑
ただ毛嫌いしているだけでは申し訳ないから、
秀忠を養護している本を読んでみようと、
なぜか前向きな考えから読み始めてみた。
しかし前書き1ページ目の「非凡な二代目」という
フレーズから早速つまずいてしまう。
だめだ…やっぱり元から嫌いなものは好きになれない。
秀忠は家康の3男、だいたい平凡で言いつけ通りに動く
能力だけはある、と評価される冴えない二代目である。
真田好きから見れば、第二次上田合戦で見事な負けっぷりを
披露してくれた立派なヤラレ役でなる。
そんな秀忠を「二代目としては理想的だった」とものすごく
限定して肯定的に書いた本、というスタンスに終始したからか、
一冊の本としてなんとか体裁を持てていた。
作者、百瀬明治。
聞いたことないなぁ…歴史小説家かなぁ。
いや、私は真田と伊達ばっかり偏った読み方してるから
知らなくてもむしろ当たり前だ。
秀忠を養護している本を読んでみようと、
なぜか前向きな考えから読み始めてみた。
しかし前書き1ページ目の「非凡な二代目」という
フレーズから早速つまずいてしまう。
だめだ…やっぱり元から嫌いなものは好きになれない。
秀忠は家康の3男、だいたい平凡で言いつけ通りに動く
能力だけはある、と評価される冴えない二代目である。
真田好きから見れば、第二次上田合戦で見事な負けっぷりを
披露してくれた立派なヤラレ役でなる。
そんな秀忠を「二代目としては理想的だった」とものすごく
限定して肯定的に書いた本、というスタンスに終始したからか、
一冊の本としてなんとか体裁を持てていた。
作者、百瀬明治。
聞いたことないなぁ…歴史小説家かなぁ。
いや、私は真田と伊達ばっかり偏った読み方してるから
知らなくてもむしろ当たり前だ。